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セルフライジングフラワー

私の住んでいる場所は、非常に便利な場所にある。マンションを出れば、駅があり、大きなショッピングモールもあり、その中にはスーパーもある。

日本から引っ越してきたばかりの時は、駅はあったのだが、ショッピングモールはまだなく、住み始めて数年間は、駅にある2つのコンビニが一番近い買い物の場所であった。日本とは違い、それほど便利ではなく、買えるものと言ったら、キャンディーくらいだ。日常の買い物は、バスや電車を使って、往復で4~50分くらいのスーパーや街市で、常にまとめ買いをしていた。そのときの習慣で、現在ではこんなに便利な場所に住んでいても、ついまとめ買いをする。

下に行けば買えることがわかっていても、マヨネーズやソースを買うときは3本ずつ、卵も2パック買ってしまう。

そうかといって、スーパーに行く頻度が低いかといえば、そうでもなく、夫は「スーパー好きだよね~」と言う。ただ単に私に対する人物評なのか、買い物に行きすぎることに対するクレームなのか。

また、朝食用にパンを買うのも、少し苦労だった。まず、おいしいパンがなかった(今はある)。買うにしても、買える場所が徒歩圏内、行動範囲内ではないため、買い損ねることが多く、香港の湿気の多さからか、パンは2、3日でカビが生えるので、買い置きもしづらかった。

そのため、友人に簡単に作れるパンレシピを教えてもらって作ったり、パンに代わるものを作るようになった。香港にいる間に我が家の朝食は、ミルクパンから始まり、パンケーキ、クレープ、クランペット、スコーン、バナナケーキ、ドーナツ、ワッフルなどの広がりを見せた。これらは小麦粉と、ドライイーストやベイキングパウダーを買いおきしておけばいつでも作れる。

そういうわけで、小麦粉売り場を見ているうちに「セルフライジングフラワー」というものがあることに気がついた。

セルフライジングって、自分で上がる=自分で膨らむの??なんて思い、ベイキング好きの友達に聞いてみると、小麦粉とベイキングパウダーのプレミックス粉だという。225グラムの小麦粉に対し小匙1くらいのベイキングパウダーの割合らしい。塩も入っているらしいが、ここはスルー。

もともと、ベイキング系は、かなり苦手だ。その原因の一つが「ベイキングパウダーを入れて、粉をふるっておきます」というひと手間が面倒なのだ!!なので、これはいける!と思い、子供の料理本に載っていた「easy peasy cup cake」を作ってみた。その名の通り、非常に簡単なカップケーキ。

本当に簡単だった。

卵を二つ割り入れ(約100グラム)、バターとセルフライジングフラワーと砂糖を100グラムずつ入れ、よく混ぜるだけ。つまり、

卵:バター:セルフライジングフラワー:砂糖=1:1:1:1

それにバニラエッセンスを加え、紙カップに入れ180度で20分焼く。セルフライジングフラワーは最初から、サラッサラなので、ふるう必要もなく、バターを電子レンジで柔らかくする器を除けば、まさにボール一つでできてしまう。お菓子作りなんて面倒と思っていた私には、この簡単さはかなりの衝撃だった。

それからは、パンケーキも牛乳、卵、砂糖、バニラエッセンスにセルフライジングフラワーで作れるし、ドーナツ、スコーン、バナナケーキも、同様に簡単に作れる。

朝食用にパンを買い置きせずに、素敵朝食が出来上がるのだ。

セルフライジングフラワー万歳!!

そんなこんなで、香港に来てからはたまーには、ベイキング活動をしている。日本の菓子レシピ本を見ても、セルフライジングフラワーに置き換えて使えるレシピが結構ある。

日本への本帰国も見えてきた今日この頃、香港に来たころは、日本でないと手に入らないものが多く、不便だと思うことも多かったが、日本に帰ったら、逆のことを感じるのだろうか。

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これは、不出来だが、スコーン。

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やっぱり女性はコラーゲン

 
14、5年位前の話だが、コラーゲンについて、調べていた事がある。肌の皮下組織の成分に多く含まれるコラーゲンは、美容にとても良い、というのは周知の事実であるが、実際に食品としてとった場合に肌に直接働きかけるかどうかは疑問であるという意見もあった。何人かでコラーゲンって、本当に効くのかな〜なんて話していた時、昔話をしてくれた人がいた。

昔、炭坑で働いていた人は、仕事の前に必ず豚足を食べていたらしい。コラーゲンの多く含まれる豚足を前日に食べておくと、毛穴からじわっと潤い成分が出て、いざ炭坑に入った時に粉塵などを皮膚から吸収しないようにするのだという。


医学的根拠は定かではないが、その後、コラーゲンって、本当に効くんだね、という方向へ話が進んだのはいうまでもない。


日本では、サプリメントに始まり、健康補助食品、特定保健用食品などなど、コラーゲン以外にも豊富な種類の健康的な成分が紹介され、コラーゲンについて注目度がうすれたまま、香港へ。


 


香港では、中医薬局はもちろん、街中の乾物屋さん、更にはスーパーマーケットにまで魚の浮き袋の乾物が山積みになっている。はじめ、これは何に使うものなのだろうと思っていたら、ほかの生薬や油の無い肉類と煮込み、スープにするということだった。このスープ、冷えると煮こごりになる。つまり、魚の浮き袋はコラーゲンが豊富なのだ。広東料理のお店に行くと、このようなスープがメニューにある。


また、レストランに行かなくとも、枸杞の実、棗、准山等、生薬と組み合わせた乾物セットが1パックになっており、黒い丸鶏(香港では、手軽に手に入る)や豚肉の塊とで、家庭でも作られる。ある友達は、近所の香港人の主婦に出産後、黒い丸鶏と乾物セットで「花膠養顏湯」なるスープを作ってもらっては毎日飲んでいたそうだ。「養顔」である。名前からは、美容に良さそうなイメージだが、美容に良い=女性の身体に良いという事らしい。そもそもコラーゲンというのは、タンパク質の一種で、皮下にあるだけでなく、軟骨や内蔵の作る要素となっているのだ。


その他、香港でよく食べられるもので、コラーゲンを多く含んでいるものといえば、中華料理の三大珍味と言われるアワビ、フカヒレ、燕の巣、はもちろん、そのほか珍重される海鼠(なまこ)、そして鳳爪と呼ばれる鶏の足等、多岐に渡るである。こう考えると、日本に次ぐ長寿の地域、香港では、美食といえば、コラーゲンなのだろうか。


 


つい最近、息子(ブログをお休みしているうちにもう10歳!!)の同級生に妹が産まれた。お母さんは、日本人であるが、お父さんは、香港人。


早速彼女のうちにお祝いに伺うと、赤ちゃんを抱っこしている中年の香港人の女性がいた。その中年の女性は、産後専門のお手伝いさんだそうだ。赤ちゃんのお世話はもちろん、産後のお母さんの食事全般を面倒見るらしい。極力油ものを控えた、産後の体力を取り戻したり、母乳の為の食事を毎日作ってくれるそ

うだ。その中で私たちがごちそうになったのは、「薑醋」豚足と生姜とゆで卵を黒酢(バルサミコ酢のように甘酸っぱい酢)で、出産1ヶ月前から煮込み始めるのだそうだ。血がきれいになり、母乳にもよく、出産で疲れた身体に良いものを栄養を補うらしい。

酸っぱいゆで卵と聞いただけで、食べる前はかなり抵抗があったのだが、食べてみると美味しかった。


訪問の2日後、街中のローカルスープ屋さんを通りかかった時、思いついて入ってみると、ありました!「薑醋」。産後でもないのに即購入。

いろいろと余分なものもついているが、栄養も足りない年頃なのである。

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